ICTベンチャーで働く父が、農業と哲学で実践する子育て

デジタルな仕事とアナログな生活の融合|この青空を、君へ

哲学・社会思想

『葬送のフリーレン』第2期 第31話「好きな場所」より-成果に回収されない時間こそが、記憶に残る

2026年1月30日金曜日放送の『葬送のフリーレン』第2期第31話「好きな場所」。 今週のフリーレンも良かった。 くだらないけど、かけがえのない冒険 魔王を倒すという目的がありながらも、寄り道をしたり、細かな人助けをしたりする勇者ヒンメル。 それに対し…

挫折したままではいられない自分:自律神経を壊して気づいた「心を燃やす(外的点火)」と「灯火を護る(内なる火種)」の違い

「心を燃やせ」が痛みだった日 2015年、自律神経を壊した。 それまでのように、がむしゃらに働くことができなくなった。 「心を燃やせ」と自分を鼓舞する言葉は、その時の私にはむしろ痛みだった。 できるのは、ただ心の灯火を消さないようにすることだけ。 …

命を「使う」資本主義からの解放:福岡伸一の『動的平衡』に学ぶ「使命」の再定義

使命の呪縛と「生きづらさ」の根源 30代の頃、「この命、何に使うか?」とよく自らに問いかけていた。 結婚や子育てが始まり、独身の頃のように全ての時間を仕事に捧げられない生活になったとき、「自分の命の使い方はこれでいいのだろうか?」という内面的…

「生きづらさ」の正体は3つある。社会・他者・自分の問題から抜け出すための哲学

心理学者のアドラーが、「全ての悩みは対人関係の悩みである」と言ったが、もう少し解像度を上げた方がいい気がしている。 高校生の頃から生きづらさ、生き苦しさを抱えてきた。 何とか解決できないだろうかとたくさん本を読んだし、実践もしてきた。 そうす…

「自信がある」と「自分を信じる」の決定的な違い:過去の延長線を超えていくための哲学

「自信がある」と「自分を信じる」 どちらも、 「自」「信」を、使うが意味がまったく違う。 「自信がある」と「自分を信じる」。 どちらも「自」と「信」という文字を使うが、その意味はまったく違う。 過去の延長か、未知への賭けか 「自信がある」とは、…

「達成」から「省察」へ:予測不能な時代を切り拓く「省察的目標設定」という技術

目標を設定し、それに向かって進むことは大切だ。 しかし「達成のための目標設定」だけでは、可能性を狭めてしまうことがある。 「5カ年計画」が通用しなくなった日 20代の頃は、手帳に5カ年計画から、年間、月間、週間、日々の行動まで落とし込む方法を実践…

先憂的楽観主義:「手放しの楽観」ではない。最悪を想定して心を整える「真の楽観」とは

自分は楽観主義だと思うが、手放しに楽観主義なわけではない。 むしろ、手放しな楽観主義は、ほんとうの楽観主義ではないのではないかとすら思う。 農作業が教えてくれた「想定外」 農薬を使わず、化成肥料を使わず野菜を作ることに挑戦しているが、種まいて…

ただ、事実がある

社会学者のマックスウェーバーが、「価値自由」と言って、事実と価値を分けよと言った。 唯識仏教では、阿頼耶識に事実が溜まり続け、そこには善も悪もなく、その事実に価値や意味づけをしようとするのは、末那識だと言う。 哲学者のフッサールは、判断を一…

自己実現から自己承認へ、そして、自己越境へ

早く、何者かになりたいと思っていた20代 精神の限界と自己承認への転回 そして、自己越境へ 自己越境という感覚 早く、何者かになりたいと思っていた20代 24時間365日働くことで、数か月で店長になり、数年で本部の課長職についた。 仕事を通して自己実現し…

宇野常寛『庭の話』解説:プラットフォーム社会に対抗する「庭」が成立するための7つの条件とは?

Kindleで読了後、ハイライトをChatGPTに読み込ませて、まとめを行なっている。 今回は、「庭」の成立条件について。 庭の話作者:宇野常寛講談社Amazon 『庭の話』における「庭」の成立条件 宇野常寛氏の『庭の話』では、「庭」という概念が、現代のプラット…

【読書録】人生に意味はない、だからこそ自由だ。『真理の探究』と『気流の鳴る音』が教える「使命」の再定義

『真理の探究』を続けて3回読んだ。 かなり、思考がぐるぐる回っている。 真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話 (幻冬舎新書)作者:佐々木閑,大栗博司幻冬舎Amazon 仏教が説く「自力で意味づけする」強さ 『真理の探究』(Kindle版)には、ハッとするような一節…

上手いではなく、下手ウマを目指す

センスの哲学 (文春e-book)作者:千葉 雅也文藝春秋Amazon カラオケの採点で、「GLAY」を歌っても、常に80点台だ。 ただ、僕のGLAYを聴いて泣いてくれた人が数人いる。 つまり、僕のGLAYは、「下手ウマ」なのかもしれない。 千葉雅也さんの「現代思想入門」「…

【名言】俺って人生の視聴者は俺だけだ-ルパン三世-

ルパン三世の名言。 SNSを見ていたら広告動画が目に止まった。 「一度きりの人生好きに自由に生きたらいい」 という言葉に違和感があると、以前投稿したが、 同じくらい違和感があるのが、 「あなたは、あなたの人生の主人公」 という言葉だ。 主人公。。。 …

「正対」は大切だが「正対し続ける」ことはしなくていい

正対すること。 とても大切な心構えと思う。 自分自身、目の前の現実から目を逸らすことなく、正面から向き合うことで、いくつもの困難を乗り越えてきたと思う。 一方で、正対し続けることで、数年前は心身を壊し、療養していた時期がある。もうほぼ飲まなく…

極論に心奪われず、感情に流されないための方法的懐疑

デカルトは方法的懐疑という手法で、すべてを疑っていったが、それでも今、ここで、思考している自分だけはどうにも疑えなかった。 「我、思う、故に我あり」 これを思考の出発点としようと言った。 方法的に懐疑しようと。 「すべてのことを疑ってかかれ」 …

これは白だ!と言う時に潜む否定性-ヘーゲル『精神現象学』と田坂広志『風の便り』より-

100分de名著にて、ヘーゲルの精神現象学を観てから、訳書を読みたいと思い購入 ちょっとずつ読み進めていて、やっと上巻の半分くらい(^_^;) やっと「自己意識」の章に到達した。 感覚的直感→知覚→悟性→自己意識 と意識の成長過程を見ていっているわけだが、…

自発性と内発性の違いとは? ―ルールは大切だ、だが時にはそのルールを超えよ

宮台真司氏によると 自発性 判断基準が損得勘定で、自ら動くこと 内発性 内から湧き出る力で、自ら動くこと という どちらも「自ら動く」という意味では同じかだが突き動かす源泉が決定的に違う 決められたルールがありそれに従うのが自発性 ルールは守るが…

「引き受ける」ことと「抱え込む」ことは違う

「引き受け」 心の中で、すべてを、自分自身の責任として、引き受けること。 『人間を磨く』p112 ここ数年のテーマだが、 「引き受け」と思っていたことが、 「抱え込む」になる事もあるなと思う。 どちらかと言うと「抱え込む」のほうで、 苦しんでいるよう…

私たちである〈 私〉であり、〈 私〉である私たち

今月の100de名著は、ヘーゲルの『精神現象学』 指南役の斎藤幸平さんがヘーゲルの言う「精神」の定義をわかりやすく解説してくれている。 絶対的な実体である精神とはすなわち、「 私たち である〈 私〉であり、〈 私〉である 私たち」なのです。 ヘーゲルが…

私はいつも言葉を、詞を大切にしてきました-坂井泉水(ZARD)-

お題「人生で一番ハマったもの」 私はいつも、言葉を、詞を、大切に、してきました。音楽でそれが伝わればいいなと、願っています。#今日はZARD坂井泉水さんの命日#ZARD#坂井泉水 pic.twitter.com/gFsw6MicFO— ZARDbot (@ZARDbot) 2019年5月26日 永遠の憧れ…

「知識社会」とは、「知識が価値を失っていく社会」-田坂広志-

「知識社会」とは、「知識が価値を失っていく社会」 私淑する田坂広志先生の言葉だ。 ChatGPTがブームなので、私も少し触ってみた。私の質問の仕方が拙いのもあると思うが、検索の手間が省ける、検索した情報達からサマリする手間が省けるという価値は見いだ…

そのグラスは「本物」か?-「実体」は、わたしたち一人ひとりの個人的、主観的選択によって作り出されていることが多い

賢い人の秘密 天才アリストテレスが史上最も偉大な王に教えた「6つの知恵」作者:クレイグ・アダムス文響社Amazon これは、本当にそう思う。 p199(Kindle iPhone版でのページ) 世界中の人が一堂に会したとする。人々が囲んでいるテーブルには、小さくて深さ…

ひとは時間や空間を超えてつながっている

心理学者のユングによれば 集合的無意識によって 人はどこかでつながっているらしい。 最先端の科学的仮説 ゼロポイントフィールド仮説 そこには過去、現在、未来の情報が すべて格納されている磁場があるらしい。 波動は、 類似の周波数の波動と共鳴するら…

今日はすべきことがあまりにも多いから、一時間ほど余分に祈りの時間を取らなければならない-マルティン・ルター-

正直、昼飯くらいは1人の時間が欲しいと昼ごはんを一人で食べることが多い。 昨日は、執務室にいた社員に、自ら声をかけて一緒に昼ご飯に行った。 やっぱりほぼ仕事の相談で終わる(^_^;) ただ、それでも昨日は大丈夫だった。 UVERworldの「praying run」に触…

なぜ、建物越しに見える青空に心奪われていたかの意味がわかった

このブログのタイトルにもつけているように 僕は青空が好きだ。 でも、 「きれいだな」と言葉になる青空と 言葉にならず、ただ心がぱっと開ける青空がある。 その違いはなんだろうか。 建物越しに見る青空に心奪われるのである。 地上から見上げたビルの屋上…

準備と他力

高校受験の時の話し 推薦枠で第一志望を受けたが落ちた。 担任から一般入試は ランクを下げてもいいのではと言われた。 俺を落とすなんていい度胸だ 中学生の私は、好戦的だった(^_^;) ランクを落とすなんてあり得ない。 一般入試で必ず合格する。 そう決め…

「行動しない」という行動

昨日に続き、内田樹さんの「寝ながら学べる構造主義」より 寝ながら学べる構造主義 (文春新書)作者:内田 樹文藝春秋Amazon 人間の個別性をかたちづくるのは、 その人が 「何ものであるか」ではなく、 「何ごとをなすか」によって決定される、 マルクスはそう…

不自由な自由

今は多様性の時代と言われ、 世の中の共通了解が薄れつつあると思う。 高度経済成長期は、 いい学校、いい会社、いい人生 という 「幸せな人生」のロールモデル が存在したが、 今はそれだけが生き方ではない という価値観になりつつあるのは 肌身で感じる。…

移動時間がきらい

僕は、目的地に行くまでの 「移動時間」がどうも苦手だ。 本を読んでいればいいとか 映画を見ていればいいとか 移動時間中の過ごし方をいろいろアドバイスもらい、確かにそうなんだけどちょっと違う。 以前、西野亮廣エンタメ研究所の投稿で*1「不便益」を設…

「結果出した人」の言葉か「挑戦中の人の言葉」か

※2020年9月13日 またも、キングコング西野さんの記事より。 近大での卒業式でのスピーチが再生数1000万回を超えたようだ。 https://www.facebook.com/561609637376736/posts/1545806638957026/?extid=BPtDytMw8XQaGIvU&d=n このスピーチを引き受けるとき、「…