※2021年12月22日note投稿をリライト
毎年誰かを読み漁ってる気がするが、
2021年は見田宗介(真木悠介)先生の著書ばかり読んだな。
この一節に惹かれて
社会学を仕事としようとしたときに最初に思ったのは、社会というものを、上流、中流、下層とか、資本家階級と労働者階級とか、都市と農村というように、構造としてとらえることももちろん大切だけれども、
それよりも根本的なところで、社会というものを、一人ひとりの人間の、切れば血の出るような〈人生〉のひしめきとして把えたい、ということでした。
戦後思想の到達点
そして大きなテーマとして掲げている
《死とニヒリズムの問題》
《愛とエゴイズムの問題》
というのは、とても関心を惹かれるテーマ
それを単に人々の生活を総体として、モデルとして統計的に分析するだけでなく
一人の実存としてその人が抱える生に対する、このかけがえのなに、一度きりの人生を生き切りたい!という心の叫びに寄り添う仕方で描いてくれるのが心にとても突き刺さる。
いい本が多いが、以下が特に何度か読み返した。
2022年はどんな出会いがあるかな。
気流の鳴る音
まなざしの地獄 尽きなく生きることの社会学
時間の比較社会学
自我の起源
社会学入門
現代社会はどこに向かうのか
客観的世界は無い客観的時間も無い
ただ、人と人との関係性(縁)の中に《世界》や《時間》は立ち現れる。
縁を広げていけば、《世界》は広がる
本当は、時間は「使う」ものではなくて「生きる」もの
《時間》が縁の中に立ち現れるのであれば《時間》を大切にするということは、人との縁を大切にするということだ。
「生産性」とか「費用対効果」とか「付加価値」とか、計算可能な事を評価する軸として使うためだけならなんだか寂しい。
一度限りの人生をゆたかに生きるために、《世界》を広げ、《時間》を大切に生きたい。
時間を使うな、時間を生きよ