子育て×哲学×社会学「この青空を、君へ」

父から息子へつなぎたい思想

語尾に「よかったね」と必ずつける妻

この春卒園の息子に送ったメッセージ。

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妻は、私に変に同調することもなければ、同情することもない。不思議な人と言えば、不思議な人だ。

そして、哲学的な事が好きな私の話を目をシュパシュパさせながら聞く。そして、そんな難しいことわからないからと笑う。

妻に惹かれた所はたくさんあるが、あえて1つ上げなさいと言われれば、迷わずこのことをあげる。

何かあっても必ず語尾に「よかったね」とつけること。

これには、本当に驚く。生きていれば嫌なこともあるし、愚痴もいいたくなる。でも、それを言ったあとや聞いたあと必ず
 
 

「でも、よかったよね、○○で」 
 
 

と言う。

こういう人はなかなかいない。この現実の解釈力が、人生を拓いていくのだと思う。妻といると運気が上がる気がする。

尊敬する田坂広志氏の著書の中でこんなエピソードが紹介されているので引用してみる。

それは、海外で交通事故にあった人物のエピソードです。
この人物は、海外出張中に自動車を運転していて、 一瞬のミスから大事故を起こし、病院に担ぎ込まれたのですが、 大手術の結果、一命は取り止めたものの、 左足を切断するという結果になったのです。
 
麻酔から覚め、その現実を知ったこの人物は、 一瞬の不注意によって人生を棒に振ってしまったことを思い、 悲嘆のどん底に投げ込まれていました。
 
しかし、事故の知らせを受けて日本から駆けつけた この人物の奥さんは、 病室に入るなり、旦那さんを抱きしめ、 何と言ったか。
 
 
「あなた、良かったわね!
命は助かった! 右足は残ったじゃない!」
 
 
このエピソードが、我々に教えてくれる 大切な「人生の真実」があります。
何が起こったか。 それが、我々の人生を分けるのではない。
 
起こったことを、どう解釈するか。 それが、我々の人生を分ける。
 
「すべては導かれている」P70-71

もし、私がこの男性であったなら、妻もきっと同じことを言って私を励ましてくれるだろうと思える。

そして、君へ

人生に起こることをどう解釈するか。
その、解釈力が人生を左右する。

君にもこの「人生の解釈力」を身につけてほしいと願う。

人生で起こること すべて 良きこと

この境地にはなかなかいけないけど
振り返って、あの時をそう解釈できる。
その構えでいたいね

この青空を、君へ

この春卒園の息子に送ったメッセージ。

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