子育て×哲学×社会学「この青空を、君へ」

父から息子へつなぎたい思想

思ったほど主体的ではない私

「幸せ観」は多様化したが、

自分にとって何が幸せか?を突き止める その方法論は型があるのではないか

そう思って、哲学の本を読み漁った 現代思想から下っていこうと考え

まず、「構造主義」から手をつけた。

内田樹さんの『寝ながら学べる構造主義』 の一節にこんなことが書いてある。

 私たちはつねにある時代、ある地域、
 ある社会集団に属しており、

 その条件が私たちのものの見方、
 感じ方、考え方を基本的なところで  決定している。

 だから、私たちは自分が思っているほど、
 自由に、あるいは主体的にものを
 見ているわけではない。

日本人である自分は、かなり自由に自分の行動を決められる。

基本的人権が認められ、経済的にも、治安にも恵まれているからだ。

なので、自分の意思で、自分で決めて、行動していると思ってきた。

たしかに、社会の影響を受けて価値観が形成されていることを心に留めておいたほうがいい。

そうであるならば、家族での生活がこどもの価値観に多大な影響を与えることは容易に想像がつく。

だから、君へ

パパは、パパの生きた時代の影響を受けて価値観が形成されている。

その中で大切だと思う思いで、君に接している。

それは、君の生きる時代にもまた大切な事かもしれないし、もしかすると時代遅れの可能性もある。

だから、自分が行動する時に、その意思決定は何に影響を受けているかも、立ち止まって考えてみる事が必要な場合もあるよ。