子育て×哲学×社会学「この青空を、君へ」

父から息子へつなぎたい思想

「ひとりでも多く」のためか、「目の前のたったひとり」のためか

ビジネスモデルの出発点は、「目の前のたったひとり」の現実を変えることだと思う。

新卒の就活時は、「ひとりでも多く」のひとに貢献したいと思っていた。

貢献とは、経済活動の活性化で、経済を支える企業活動を支援して、企業活動が活発になることで日本に貢献する。

そのための職種がコンサルだ!と、ITコンサルの会社に入社した。

その後、外食企業に転職したが、その時も「ひとりでも多く」のためという考えは変わらなかった。

外食から教育業界へ転職し、あることをきっかけに意識が「目の前のたったひとり」のために変わった。

社会人大学院への入学がそのきっかけ。

30歳で社会人大学院に入ったが、私は年少の方だった。
40代50代の先輩方が現実を少しでも前に進めようとされている。

その姿をみて、自分の考えの幼稚さを思い知った。

そして、恩師の講義でさらに衝撃を受けた。

恩師は、その話しが聞きたいと多くの人を集められる方だ。

なのに、講義では十数名を相手に行っているし、

「真剣勝負」

「一期一会」

と言っている。

そして、何より「アイコンタクト」を大切に、3時間立ちっぱなしのぶっ続けで話している。

何十万部というベストセラーを書く人が、目の前のたったひとりとの「アイコンタクト」を大切にしている。

もはや、自分は甘かったとしか言いようがなかった。

まずは、目の前のたったひとりの現実を一ミリでも前に進められているのか?

その反省から、大学院在籍中から携わった、教育サービスの企画開発では、自分が受け持った生徒を思い描いて推し進めた。

そして、今までに、数万人の小中学生が学んでくれている。

「ひとりでも多くのため」

は結果であって、

スタートは、

「目の前のたったひとりのため」

今は、

目の前の息子のために。