成果・成功・成長に疲れたとき、人生の「座標」を打ち直す 成果を出し続けてきた。 不満も、不安も、不自由もない。 それなのに、ある日ふと、満たされない自分に気づく。 そのとき必要なのは、新しい正解ではないと思う。 「これが正しい生き方だ」という答…
「外は広く 内は深い」――鈴木大拙が語り続けた言葉である。広く深く「全体知」を求める努力なしに、時代の本質は見えてこない。 寺島実郎『21世紀未来圏 日本再生の構想──全体知と時代認識』(岩波書店)は、この二文から始まる。二〇二四年に出た本で、副題…
比較的豊かな中産階級の人々をも含むほとんどの人々にとって、人生が毎日闘いのように感じられるのはなぜでしょうか。 ハルトムート・ローザは、『加速する社会』日本語版序文を、この問いから始める。二〇二三年、日本の読者に向けて書き下ろされた「動的安…
序章で、私は竹田青嗣に「理念から原理へ」を教わり直した、と書いた。 その序章のすぐあとに置かれた第一章は、〈世界像〉のような一語の概念ではなく、もっと大きな地図を広げる。題して「〈思想の現在〉をどうとらえるか」。私たちが今どこに立っているの…
マゲイとテキーラ 前の記事で、私は真木悠介の「紫陽花と餅」を、じっくり読んだ。個体性と共同性の弁証法、絵にかいたモチ、唖者とはひとつの関係性。共同体をめぐるあの論考を、私は自分の〈開展〉座標の空白に照らして受け取った。 その記事の終わりに、…
紫陽花と餅 竹田青嗣の序章を、私は別の記事で腰を据えて読んだ。 ph.nowandhere.jp あの記事は、見田宗介を含む三人が私に何を教えたかというところから始めている。今度は、その見田の番だ。ただし本全体ではない。この本の冒頭に書かれた短い論考、山岸会…
独断に囚われてはいけません。それは、他人の思考の結果とともに生きることだからです。他人の意見というノイズに、自分の内なる声をかき消させてはいけません。そして、最も大事なことですが、自分の心と直感に従う勇気を持ってください。心や直感は、どう…
私の思想の来歴には、三人の名前がある。 田坂広志に「野心から志へ」を教わり、見田宗介に「手段としての今から、自己充足の今へ」を促された。その二人のあいだで、私を「理念から原理へ」と組み替えたのが、竹田青嗣だった。 その水源が、『現代思想の冒…
『流転の思想』という本を出した。 ただ、自分では「思想書を書いた」というより、十年以上このブログに書き散らしてきたものが、気づいたら一冊の本の形になっていた、という感覚に近い。 子育てのこと。 読んだ本のこと。 畑のこと。 父から受け取った言葉…
田坂広志氏の言葉には、私の思考のかなり深いところで影響を受けてきた。 仕事のこと。 人間関係のこと。 子育てのこと。 そして、人生をどのような時間軸で捉えるかということ。 田坂氏の言葉は、強く煽るものではない。 それでいて、読んだあとに、自分の…
このスライドは、6月24日出版する 『流転の思想 ── 成果・成功・成長を乗り越える 人生の5つの座標』の、骨子です。 流転の思想: 成果・成功・成長を乗り越える人生5つの座標作者:今越 結大Amazon この本は、唯一絶対の正解などこの世にない、という前提か…
この度、Kindleで電子書籍を出版します。 流転の思想: 成果・成功・成長を乗り越える人生5つの座標作者:今越 結大Amazon 大学時代から、日記やブログを書きはじめて、気づけば30年近くになります。 振り返ると、悩んだとき、壁にぶつかったとき、自分の無力…
2026年1月30日金曜日放送の『葬送のフリーレン』第2期第31話「好きな場所」。 今週のフリーレンも良かった。 くだらないけど、かけがえのない冒険 魔王を倒すという目的がありながらも、寄り道をしたり、細かな人助けをしたりする勇者ヒンメル。 それに対し…
「心を燃やせ」が痛みだった日 2015年、自律神経を壊した。 それまでのように、がむしゃらに働くことができなくなった。 「心を燃やせ」と自分を鼓舞する言葉は、その時の私にはむしろ痛みだった。 できるのは、ただ心の灯火を消さないようにすることだけ。 …
使命の呪縛と「生きづらさ」の根源 30代の頃、「この命、何に使うか?」とよく自らに問いかけていた。 結婚や子育てが始まり、独身の頃のように全ての時間を仕事に捧げられない生活になったとき、「自分の命の使い方はこれでいいのだろうか?」という内面的…