子育て×哲学×社会学「この青空を、君へ」

父から息子へつなぎたい思想

なぜ、アルバイトメンバーが40人から増えないのか

外食店長時代を思い出す。

大型店の店長を務めた時。その店の適正なアルバイトメンバーの人数は66名とされていた。それを目指して採用活動に勤しみ、40名までは採用できるのだが、それ以降なかなか増えない。

採用できたとしても、他のメンバーが辞めてしまい、40名の壁をなかなか突破できないでいた。

なぜだと考えた時に、自分ひとりで正対できる人数の限界が40人なんだという結論に達した。

できていたかどうかは、反省があるが、心がけとして、アルバイトメンバー一人一人と真剣に向き合いたいと考えていた。

彼ら彼女らがどんな夢を持っているのかをアルバイト採用面接では必ず聞いていたし、その夢とアルバイト経験がつながるようにしてあげたいとも思っていた。

そのように接しようとすると40人が限度で、それ以上は目が届かなくなってしまう。

自分の力不足なのだろうかと、父親に相談してみた。部下をどれくらいまでなら一人一人に寄り添えるか。

父親の答えも40人だった。

そして、ふと考えるとあの場所も40人が最大じゃないか。

学校のクラス人数

先生が一人一人正対するとしたらやはり40人までなのだろう。

なので、40人以上のメンバーをあずかるのであれば、今までのやり方ではだめなのだと気付いた。

一人一人と正対しつつも、もう一段組織の規模を大きくするにはどうすればいいかの試行錯誤が始まった。