子育て×哲学×社会学「この青空を、君へ」

父から息子へつなぎたい思想

ファーストペンギン達の心の拠り所をつくりたい

日曜日に大学ゼミOBOG会に参加させていただいた。

現役生、OBOG生合わせて100名ほどの盛会となった。
私はこのゼミの1期生だったので、まさかこんな大所帯になっているとも知らず、とても驚いた

その会で先生が言っていた、言葉が鳴り響いている。

 

「このゼミが生徒たちの戻れる場所であってほしい。何もしてあげられないかもしれないけど、話だけはうんうんと聞いてあげられるから」

 

先生が発するその姿勢から本当に思ってくれていると感じ、生徒たちから慕われれている姿をみると、それは真実と思えた。

1期生は、少なくとも僕は、立ち上げの期でこのあと20数年もゼミが続くことなど想像もしていなかったし、後輩たちのために何かを残そうとも思っていなかったし、実際20年近く先生に連絡を入れていなかった。

何て親不孝な生徒だろうと猛省。

ゼミの後個人的にお礼のメールを送ったが、この20数年で500名近くの生徒を送り出したと。
1期生としてなにも恩返しできていない。

これからは少しでも恩返しできたらと、提案を送った。 特に現役生の一助になればいいと考えている。

特に、ここのゼミ生は国内外でいろいろな挑戦をしているゼミ生が多い。

時には、ファーストペンギンとして振る舞うこともあるだろう。

僕自身、いくつかの場でファーストペンギンを演じた。

ファーストペンギンは、バカなんかじゃない。
最初のバカを演じて、後続する仲間がその輪に入りやすいようにしているだけだ。

じゃあ、そのファーストペンギンが戻れる場所はどこ?
ファーストペンギンの安全基地はどこなの?

彼らが失敗し、挫折し、高い壁にぶつかったとき、
彼らの折れかけた心を支えてあげる場所や存在とはなんなのか?

また心を燃やせ!と鼓舞するのか?
全身全霊で悪戦苦闘して、傷ついたファーストペンギンにすぐまた心を燃やせというのは酷だ。

時には、その火を、心に宿っている火を灯し続けるよう、護ってあげる場所や存在が必要。
そして、癒されたならまた挑戦すればいい。

僕は知っている。

ファーストペンギンは、いつまでも心が折れたままではいられないのだから。
傷を癒せたのならまた一歩ずつ歩もうとするのだから。

だから、それまで、少しの間でも羽を休める場所があったらいい。
そういう場が作れたらいいし、作りたいと思う。

ちょうど2年前に書いたブログを思い出した。

ph.nowandhere.jp

すべてのひとに心の拠り所、安全基地が必要だと思っているが、僕は特に、ファーストペンギンの心の拠り所を作ってあげたいのかもしれないと2年越しに気づく。