子育て×哲学×社会学「この青空を、君へ」

父から息子へつなぎたい思想

「権力」ではなく「権威」ある人になれ

ドラマ「半沢直樹」を見ていて、学生の頃父親からよく言われていた言葉を思い出した。

「権力」ではなく「権威」人になれ

外食で店長をやっていた時、よく考えていた。

アルバイトさんは、自分が店長という「権力」があるから、ついてきてくれているのか。

「私」という人間についてきてくれるのか。

御座敷で宴会対応をしていたメンバーに言われた事がある。

御座敷は、宴会の関係でバイト時間通りに終わる事は稀なため、残業をお願いすることもしばしば。

「延長(残業)する事はなんら問題ないんだけど、店長最近、ありがとうって言ってくれなくなったなぁ。店長きた頃はよく言ってくれてたのにぃ」

痛い一言だった。

その店に赴任したての頃は、信頼関係を築くため、コミュニケーションをこまめに取っていたが、だんだん慣れが生じて、

「言わなくてもわかる」

とか

「これくらいはやってくれる」

と思ってしまってる自分がいたのだろう。

店長やってる時には、「権力」か「権威」かはわからない。

その職を辞した時、どちらだったかが分かる。

わたしが店長をしていた頃は、頻繁に異動があった。私は6店舗の店長を務めた。

異動先のお店にヘルプで働きに来てくれたり
そのお店に食べに来てくれたり
今でも連絡をくれる仲間がいたり

そんな時は、もしかすると、「権力」じゃなくて、「権威」だったのかな?と思える。

裸一貫になっても、

「あなたに会いたい」

と思ってもらえる人でありたい。