子育て×哲学×社会学「この青空を、君へ」

父から息子へつなぎたい思想

人生の現実を前にしたときに 、我々はその失敗や敗北、人生の挫折の時 、何を持って自分の心を支えるのか

お題「自分を励ます言葉」

我が師田坂広志先生が、「風の夜話」というWebラジオをYoutubeで配信している。

その第3話の一節が、とても私を励ましてくれた。
※埋込無効なようなので、興味有る方は、Youtubeで視聴してください。


www.youtube.com

13:40あたりから

人生の現実というものを前にしたときに
我々はその失敗や敗北、人生の挫折の時
我々は何を持って自分の心を支えるのか

田坂氏はこの問いを抱いて、文章を書いているという。

だからこそ、多くの著書が、読者を励ますのだろうと納得がいった。

成功や勝利よりも
失敗や敗北、挫折のほうが多い。

その心が折れているときに、どうやって自分の心を支えるか。

これは、とても重要な問いだと思う。

私自身、先人の言葉を読んで、心を支えてきた。
2~30代の頃は「菜根譚」をいつもカバンの中に入れていて、
事あるごとに開いた。

菜根譚」はまた、ブログでも紹介していくことになるだろう。

ただ、一点心がけている事がある。

今、自分の置かれている立場、環境、境遇を正当化して、他者が間違えているとか他者よりマシだ
という心の支え方はやめようということ。

2015年に自立神経を乱し
今はいくらか落ち着いているが、
失敗、敗北、挫折の感情が入り混じった時期を数年過ごした。

その頃、この状況を打開したいとさまざまな本を読み漁ったが

結局一時の慰めにしかならないと思ったり
自己正当化して
自分は間違えてない、間違えているのは他人だとか
自分は世の中に比べればまだマシなほうだと考えたり

今振り返れば、ちょっと違った方向で自分の心を保とうとしていた。

ただ、本を読んだり、前線で活躍している方と話したりすると
心の奥底にあるものが反応していることがわかる。

 心を燃やすのは今は難しいし
 もしかしたらもう燃やせないかもしれない
 ただ、心に宿る火を灯し続けたい

そう、気持ちが切り替わった瞬間があった。

「心を支える」仕方というのは
決してもう一回燃やせ!と自分を奮い立たせることだけではなく
消えないように守ることもまた心を支えるということなのだろうと思ったときに
少し景色が変わったように思う。

そして、君へ

君もかならず、失敗、敗北、挫折を味わうことだろう。

その時の心の支え方の方法を身に着けよう。
もう一度心を燃やせ!とは言わない。
その心に宿る灯火を消さないように、灯し続けてほしい。

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