子育て×哲学×社会学「この青空を、君へ」

父から息子へつなぎたい思想

こどもには「ふわふわ」か「まんまる」がよいのか

こども向けにはまるみを帯びたものがいいとか、なにかの記事で低学年くらいまでは「自己投影」させやすいキャラクターが人気があるとのを読んだことがある。

たしかに、アンパンマンドラえもんしまじろうなど不動の人気キャラクターを2歳の息子は好きだ。

ただ、息子見てても思うが、やっぱりそれだけではない。もし、それだけなら、電車や働く車や飛行機にあんなに興奮することも無いだろう。

いや、むしろそういったもののほうが、好きなような気さえする。

先日紹介した日本神話の絵本も「ふわふわ」でも「まんまる」でもないタッチの絵だが、気に入って読んでる。

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どうも大人が勝手に「こども向け」というものを作ってしまってるのではないかということは注意をした方が良いのではないかと思う。

親としては、いろいろな選択肢をこどもに見せて、こどもが興味を示したものに寄り添っていくのでいいのではないかと思う。

キングコング西野亮廣さんの「魔法のコンパス」でも同じ事が書かれていた。

親や先生が考えている「こども向け」というのは、「子供なら、こういうものを好きであってほしい」というエゴなんだよね。
『魔法のコンパス』p202
 

親の段階で振るいにかけて、子供には選択肢なんてありゃしない。
親は、クマさんや、お馬さんで、ニコニコ笑ってる我が子を見たいわけだ。
それにより、「理解できるものしか与えないことで、理解できないものを理解する」という可能性を奪っている。
生きる上で何よりも尊い「成長」という行為をそぎ落としちゃっているわけだ
同書p207

西野さんは絵本作家でもあるが、その絵本はかなり幻想的なタッチだが、2019年時点で40万部を売り上げている。 自身のこどもの頃の記憶からも、大人のエゴでこどもの成長の機会を奪わないでほしいと主張する。

息子見てても思うが、完全に同意。
親への警笛として、心に留めておきたい。