子育て×哲学×社会学「この青空を、君へ」

父から息子へつなぎたい思想

包摂性を欠いた社会‐『日本の難点』宮台真司より‐

宮台真司さんの「日本の難点」を読んでから、ずっと頭が回り続けてる。

「包摂性を欠いた社会」

近代化により、〈システム〉が〈生活世界〉に浸透する過程で地域共同体が崩壊して、相互扶助のネットワークが機能しなくなった。

個人主義が強調され、〈システム〉がそのことを助長する世の中になったが、グローバル化により、個人が剥き出しに、晒されてホームベースとなる場所はなくなり、本当の意味で挑戦し続ける事は難しくなってきている。

以前、福岡と沖縄の教室見学。全く違う景色だった。

福岡は中受目指す5年生。社会の授業で先生と自由民権運動の事を話し合ってた。

沖縄の小学生。先生とじゃれあいながら、僕はクリスティアーノ・ロナウドが好きだとかいいながらワイワイガヤガヤ授業を受けてた。

どっちが正しいとか無いと思った。
どっちも活き活きしてたし、幸せそうだった。

福岡の教育スタイルを沖縄へとか
沖縄の教育スタイルを福岡へとか

そういう問題ではない。

今提供しているICTサービスは、〈システム〉だ。
均一のサービスを全国遍く提供しようとしている。

間違えると、〈システム〉をもって、その地域の〈生活世界〉を壊しかねないと思った。

やはり、教育は地域密着なのだと思う。

ただ、我々のサービスは、基礎学力の定着に特化したサービス。
その分野は、地域性の色はそこまで差はなく、共通のサービス提供でもいいのだろうと思う。

地域に根ざした教育を支えるための、全国共通サービスを提供したい。

そして、教育だけでは、社会の包摂性を回復は難しいだろう。

教育業界だけじゃなく、他業界と手を組んだ社会へのアプローチをゆくゆくしたい。

この青空を、君へ